ヤクシマ三丁目

オリジナル小説を公開しています。声劇台本の告知、小説化なんかも。同人誌にしてコミティアとか、二次創作でコミケに出たり。

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 小説サークル「ヤクシマ三丁目」のブログです。
 現在、サイトで連載小説を公開中です!

■ 9月 13日 小説 火の緋色 03 「- 瞬の出発点 -」を公開!

 コンテンツはのリンクからどうぞー

・オリジナル小説
 小説を公開しています。
 本文に小説と前後のリンク、追記に作者あとがきがあります。

 火の緋色
 01
 02
 03

・雑感 批評 日記など
 声劇台本のリバース -練習用とエンタメの境界線ってどこだ-
 続きは続編で!
 無言の境界線 -実用書『物語工学論』でカットされた賀東×新城特別対談の(以下略)を読んで-
「小説」が進む未来の一つ

 
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テーマ:日記 - ジャンル:日記

- 瞬の出発点 - 火の緋色 03

 思わず「はぁ、そんなもん、かねぇ」なんて気の抜けた返事をしてしまった。
「いいかい? 人は死ぬ瞬間までに理由付けするんだ」
「死ぬ瞬間までに?」
「そう、死ぬ瞬間までに。理由付けっていうのはね、普通の人間ならおこなっていることさ。ほら、人は死ぬまでに老いていくだろう? それまでにね、自分が死んでしまうことを、どうにか理由付けるんだ」
「ん? 今の話、連結してなかったような。老いていくのと、死んでしまう自分の理由付けって、どうリンクするんだ?」
「どうして人は老いると視界が狭まり、耳が遠くなり、感覚が鈍くなるのか。人の未練になりやすいのさ、五感は。美しい世界にとどまれなくなる自分、そんな現実を認識したくないから、精神ではなく体がまず準備をするのさ。美しい風景を、焦点をぼかしてしまうことにより、心地よい子守歌を、膜が張ったように、人とのふれ合いを、暖かさを共有できなくさせて。そうして徐々に五感が、世界の美しさが失われていき、残るのは美しい、しかし二度とやってこない若い頃の記憶――それを見続けると、人はいつしか今の自分に喜怒哀楽の感情を抱き摩耗させ、人生から全てをそぎ落とし生への執着を露出させる」
「その、最後の砦みたいな生への執着は、露出することでどうなんだ?」
「美しかった世界、美しかった記憶。そういった物と比較していまい、その醜さに気づく」
「そして時を置かずして、その醜い物を、捨ててしまう、のかい?」
「リンクしたかい?」
「……リンクしたけれど、まぁ、なんというか、随分リンクさせる情報が隠されてたなとは、思う」
 そんな言葉に、河図島は小さく同意の言葉を吐いてから、苦笑した。





「とにかくさ、長い時間が必要なんだよ、人が死んでしまおうと考えるにはね」
 話し終えて喉の渇きを思い出したのか、河図島はアイスをひとすくい口へと運ぶ。
「でもさ、人が死んでしまうプロセスの中には、大往生以外が沢山あるぜ」
 一年で何人が自殺するのだろうか。一年で何人が交通事故にて死ぬのだろうか。
 他にも、人の手による犯罪から天災まで……多岐にわたり、その死は平等に、それ以降の人生を紡ぎ取っている。
「ごめん、僕が話を反らしてしまったね。今回のケースに当てはめて考えなきゃいけないんだ、今の話を」
「死ぬまでに長い時間が必要ってやつか? 今まさに決めた自殺を、直ぐに実行できるかってことか?」
「そっ。それは、人間が死ぬ際のプロセスから逸脱している。長い時間が必要なんだ」
 河図島は繰り返す。その長い時間が、とても重要だと言い聞かせるように。
「でも、そいつが本当に、ビデオに映っていた瞬間に自殺を考えたか、判ったもんじゃないぜ? もっと前から考えていた。それに相応しいだけの状況が揃っていた。そして、それは俺たちには判らない」
「でも、彼は新聞を読んでいたらしい。新聞は現在の情報を集約した読み物だ。もう先が無くなってしまった人からしたら不要、読む必要がない」
「読んでいたのはフェイク、とか? 普段通りの態度で居ることにしておけば、周りからは不審人物とは思われない」
「新聞を目の前に広げてたら、周りが見えなくなっちゃうよ。自殺を決めていたのだとしたら、彼が一番気になるのは、朝霧の向こう側からやってくる、電車の姿だ」
「むー」
 河図島と俺の情報が交錯する。どちらもありそうで、どちらも相手の意見を却下できない。
 止まってしまう話。
 ふっと、
「あれ、お前が部屋まで上がってくるの、久しぶりだな」
「えっ?」
「へっ?」
 止まる話。
 いやまて、なんだ今のセリフは今俺はなんて言った!!
「唐突……というか、そういうセリフ、初めてだね」
「あ、あー、似合わないセリフなんぞはいちまった、かなぁ、ハハハハハッ!」
 なんださっきのセリフ、もしかして思ってたことが口から出てった? いやまて、なんでそのセリフがよりにもよってあれなんだよ。感慨深げに分析して発言するような事じゃなかったし!
「別にそうは思わないけれど――えと、そうそう、それでね」
 それでねときたか。あっいやいや、蒸し返されても困るから、これで良いんじゃないかな。……寂しい気はするが。
「それで? ここで話しても埒があかない話なんだから、少しは話題を変えようじゃないか。夏休みなんだし、折角」
「うん、だから、夏休みに関係ある話。来たとき、藤花が朝の当番変わって欲しいって、伝言したじゃない?」
「清掃当番な。夏休み前に突然変わってくれと言って、今日も突然変わってくれと言われて、二度だぜ、二度。なんなんだよ、あのブン屋はさ。結局、あいつはいつやるんだよ」
「それはいつかやるだろうけれど……その清掃当番なんだけどさ、僕も明日やることになっててね」
「ハッ?」
「んで、場所がここから五百メートルも歩いた駅……ねっ? これって、現場を見に行けって事だと思うよ」
「――うわぁ、なんだこりゃ。えっ、あいつの策略とかじゃなく?」
「藤花にはその気は無いと思うよ。現場第一主義だからね、自分が行かないでなんとする、っていう子だから」
「知ってる」
 楽しくていいじゃないかなんて、話を切ってアイスを食べる事に集中しだした河図島が話す。
 面倒なことになった。
 現場を見に行く? しかも、地域一帯のブン屋、筒木島藤花が、わざわざ事件の現場に行かないだって?
「また、こっち側の話ってことかよ……さっきまで科学的な生死学を語っていたのはなんだったんだ」
「雰囲気、じゃないかな。非科学的な何かって事だと思うよ」
 だからそれは。河図島は前置きしてから、
「彼女ではなく、君じゃないとどうにもならない、ってことなんだよ」
 頭を垂れる理由になりえる事実を突きつけた。

 02
 04

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テーマ:自作連載小説 - ジャンル:小説・文学

「小説」が進む未来の一つ


 昨日と同じで、元ネタは以下のブログ記事です。
 しつこくってすみません。
 小説書いてなくてすみません。台本も同様にすみません。

実用書『物語工学論』でカットされた賀東×新城特別対談の中盤盛り上がり、どーんと一挙無料公開!

 で。今日はこの部分について、思った事を書いてみる。

新「結局、作る側は『見ている側が見落とす部分』まで作り込まざるを得ないんだよね。どうしても。ただそれで見ている側、小説なら読者の知識とか感性とか、“気づき力”みたいなものが無いとなると、お互い不幸なことになっちゃう。だからといって、小説にYouTubeの動画をベタっと貼りつけて、というのもさすがに」
賀「リンク貼ったりとか」
新「ブログだとそれができるから、ある意味で気が楽なんだけど。あれは小説とはちょっと違うし……でも小説もああなる可能性はあるだろうね」



■リンク、youtube動画有りの小説


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テーマ:物書きのひとりごと - ジャンル:小説・文学

無言の境界線 -実用書『物語工学論』でカットされた賀東×新城特別対談の(以下略)を読んで-


 今日は気になった記事があったので、それに脊髄反射してみる。
 元ネタの元ネタは本なのだが、今日買ったばかりなので、中身を精読した後に、内容も含めてなんか書く予定。
 その本は、↓こちらのこと↓
物語工学論物語工学論
(2009/08/08)
新城 カズマ

商品詳細を見る

 なので、あくまで元ネタの気になった「部分」をピックアップして題材にしているだけで、記事内容で云々ではないので、ご容赦を。

 ※今回の結論は「兄弟とは両親のDNA比が違うんだよ」
 ※まだ長文をまとめるの苦手です、すいません。
 ※ぶっちゃけ、元ネタの中で十分に咀嚼された物を、俺の言葉でアウトプットしてるだけです。

 今回の元ネタは↓こちらから↓
実用書『物語工学論』でカットされた賀東×新城特別対談の中盤盛り上がり、どーんと一挙無料公開!

 では、以下から↓本編↓

 記事の中に、こんな部分があった。
 

新「それってブログに非常に近いと思う。もしくはツイッターか」
賀「あれでいいんですよ。今日は何がありましたとか、文化祭でしたとか」
新「ブログまでいかなくても、その手前に脚本とか、会話だけの小説という手法は十分あり得ると思う。地の文はなぜ必要か、みたいなことを考えていくと、じゃあなぜストーリーは必要なのかということになっちゃう」



■地の文の必要性


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続きは、続編で!


 EcrYを書いていたのだが、ついぞ三部作のうち、最終話だけは手直しできなかった。
 その理由(言い訳)を書いて見たいと思う。

 台本内容知ってる人限定かと。
 ※台本はこちら → daihon@ウィキ ~大ACTER団のオリジナル声劇台本~
 ※ひどい、この記事は、ひどぅい!

■限界にゃり
 EcrYってのは、このページにある「Eエディッション」って書いてある台本のこと

 最初に書いていた声劇台本「crY buddY」をリバース、リファイン、リニューアルさせようと、若干題名も変えて、書いてた台本のこと。

 例えば、第一話と第二話は、結構様変わりした。
 特に第一話。描き始めは筆が走らないから、今回の加筆修正の分量ナンバーワンだ。
 第二話にもあるんだが、もうこの頃には書きたいことが見えてきているし、キャラが勝手に走ってくれるので書ききった感がある。
 ゆえに、あまり手直しをする場所が無かった。

 そして、第話。

■なさない物語
 こう言ってはなんだが、crYってキャラおもしろいかも知れないけれど、物語おもしろくないよね?

 ほんと、作者が言うなよという感じである。
 てめぇがまず楽しい物語にしろよって話だ。

 でも、ならなかったんだよなぁ。

 無理だ。言ってしまえば、これ、多分自分が許せない物語の類に、無意識のうちに分類してるんだろう。
 ゲラゲラゲラ、と笑ってしまえば楽なんだろうがなー。

■無理な理由
 物語はその時点での感情が反映され、それが保存されている。

 多分、この頃は「反体制的」というか、そういう心境だったんだろう。
 この頃の俺がどう思っていたのか、列挙してみよう。

・小説書いてるのに、台本とかジャンルチゲーし!
・なんでこの程度の台本しかないんだ!

 なんでこんなに態度でかかったんだろうね、俺。
 まぁ、そんな感情がこもってるわけだ。

 今は若干違うんだが、過去の自分の考え方なので、「あぁ、判る判る」とか思うわけだ。

 すると、そういう感情が一番こもっている第三話って、削れないのよ。
 キャラは完全に走り始めてます。物語の落着も見えました。俺が考えていた事も書き込んである。

 けずれない。削れるわけがない。

 ただひたすらに自分勝手ながら、でも書ききってしまった。
 あの時あの瞬間の自分が、今でも保存されてしまっている。

 だから、それこそ身を切る思いにならないと駄目なんだよね。

 でも、それって痛いジャン?

■だから逃げる
 これは駄目です、もう書けませんと言って、逃げ。

 なさけないがー、これ以上は、むーりだー。


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